鍋が人と人をつないできた理由

鍋は、不思議な料理です。誰かと囲んではじめて意味を持ち、火を入れ、湯気が立つことで、会話が生まれます。
言葉にならない気持ちさえ、同じ鍋の前では少しやわらぐことがある。「ラムしゃぶ金の目」が届けたいのは、食べる体験そのものだけではありません。
同じ鍋を囲み、同じ時間を過ごすことで生まれる、あたたかな関係や余韻まで含めて、私たちの“味”だと考えています。
ラムしゃぶの原点|1923年・旭川の花火工場

物語の始まりは、1923年。北海道・旭川にあった花火工場でした。
危険と隣り合わせの仕事を終えた一日の締めくくりに必要だったのは派手なごちそうではなく「今日も無事だったな」と確かめ合う時間。
そこで振る舞われていたのが、薄く切ったラム肉をさっと湯にくぐらせて食べる鍋でした。
それだけで、冷えた身体も張りつめた心も、少しずつほどけていく。
ラムしゃぶは、ねぎらいと感謝を静かに受け止める料理として受け継がれてきたのです。
私たちが大切にしてきた「続くこと」という価値

花火は夜空を一瞬で照らします。しかし鍋は、日々の暮らしの中で“続く”料理です。
毎日でも食べられること。身体に負担をかけないこと。飽きずに、また明日も囲めること。私たちは、派手さよりも「続くこと」を大切にしてきました。
流行に左右されるのではなく、日々の食事の選択肢として、自然に選ばれ続けること。
その積み重ねが、ブランドの信頼になっていくと考えています。
削ぎ落とすことで生まれる、ラム本来の旨さ

ラム肉は、足し算の料理ではありません。足せば足すほど、雑味が残ることがある。
だからこそ私たちは、削ぎ落とすことを選びました。
余分な脂、不要なクセ、重たさ。必要のないものを丁寧に取り除き、旨みだけを残す。
それは、花火づくりにも似ています。余計なものを足せば、美しく打ち上がらない。
本質だけを残すからこそ、澄んだ味わいが立ち上がるのです。
吟醸ラム®誕生|思想を形にした唯一の商品

この思想を形にしたのが、金の目だけの「吟醸ラム」です。
日本酒の吟醸が、米を磨き雑味を削ぎ落とすように、吟醸ラムもまた、目利き・処理・カット・管理のすべてを独自基準で徹底しています。
生後1年未満のラムを厳選し、厚さ1ミリ以下にカット。
提供できる量は限定されますが、その分、ラム本来の澄んだ旨みを真っ直ぐに届けられると考えています。
“特別な日の肉”ではなく、“毎日でも食べられる上質”を目指した答えです。
次の100年へ|これからも鍋を囲み続けるために

時代は変わり、食の形も変わりました。それでも、人が人をねぎらう方法は変わらない。
鍋を囲み、同じものを食べ、同じ時間を過ごす——その行為が、私たちの原点です。
「ラムしゃぶ金の目」は、百年分の哲学を胸に、次の百年へ向かいます。
一杯の鍋から始まった物語を、これからも丁寧に、まっすぐに紡いでいきます。








